自主臨床研究「深刻なメンタルヘルス問題を抱えた患者の心身機能に関する後方視的調査」についてのご説明
1. 研究の概要
- 研究の目的
この研究は、深刻なメンタルヘルス問題を抱え、精神機能・運動機能の機能が著しく障害された患者さんを対象に、その特徴を調査し、明らかにすることを目的としています。併せて、患者さんのケアに要する医療資源の質と量を明らかにすることを目的としています。
- 研究の意義・医学上の貢献
本研究は、深刻なメンタルヘルス問題を抱えた患者さんの身体機能・精神機能の特徴を詳細に明らかにすることで、患者さんのケアに要する医療資源の質と量を理解できることが期待されます。そして、これらの情報をもとに、効果的な介入方法の開発を行うことで、より質の高い医療の提供に貢献できる可能性があります。
2. 研究の方法
- 研究対象者
2017年4月1日〜2028年3月31日の間に札幌医科大学附属病院神経精神科に入院された患者さんを研究対象としています。
- 研究期間
病院長承認後〜2028年10月31日
- 予定症例数
2028年3月31日時点で、1000人を予定しています。
- 研究方法
2017年4月1日〜2028年3月31日の間に札幌医科大学附属病院神経精神科に入院された患者さんについて、研究者が電子カルテの診療データを調査し、精神機能・身体機能・疾患名・身体合併症・在院日数、各種検査結果を調べます。
- 使用する情報
この研究に使用するのは、札幌医科大学附属病院の電子カルテに記載されている情報の中から、以下の項目を抽出し使用いたします。分析する際には、氏名、生年月日などの個人を特定できる情報は削除して使用します。また、あなたの情報などが漏洩しないようプライバシーの保護には最新の注意を払います。
・年齢、性別、婚姻歴
・疾患名、外傷名
・機能評価、心理検査などの検査結果
・神経精神科での治療内容
・リハビリテーションの内容
- 情報の保存、二次利用
この研究に使用した情報は、研究の中止または研究終了後、終了報告書を提出した日から5年が経過した日までの間、札幌医科大学神経精神医学講座内で保存いたします。電子情報の場合は、パスワードで管理・保護されたコンピュータに保存します。なお、保存した情報を用いて新たな研究を行う際は、再度臨床研究審査委員会(倫理委員会)で承認を得た後に研究を行います。
- 情報の管理について責任を有する者
この研究で使用する情報は、以下の責任者が管理します。
札幌医科大学附属病院 病院長 土橋 和文
- 研究結果の公表
この研究は、氏名、生年月日などのあなたを特定できるデータを、個人が特定できない形にして、学会や論文で発表しますので、ご了解ください。
- 研究に関する問い合わせ等
この研究にご質問などがありましたら、下記の連絡先までお問い合わせください。また、あなたの情報が研究に使用されることについて、あなたもしくは代理人の方にご了承頂けない場合は研究に使用しませんので、2028年8月31日までの間に下記の連絡先までお申し出ください。お申し出をいただいた時点で、研究に用いないように手続きをしますので、この研究に用いられることはありません。この場合も、その後の診療など病院サービスにおいて患者さんやご家族に不利益が生じることはございません。
ご連絡いただいた時点が、上記お問い合わせ期限をすぎていて、あなたを特定できる情報がすでに削除されて研究が実施されている場合や、個人が特定できない形で研究結果が学術論文などに公表されている場合は、解析結果からあなたに関する情報を取り除くことができないので、その点はご了承ください。
<研究者一覧・連絡先>
研究機関名 札幌医科大学附属病院
研究機関長 土橋 和文
研究責任者 札幌医科大学附属病院 神経精神科 教授 河西 千秋
研究分担者 札幌医科大学附属病院 神経精神科 准教授 田所 重紀
札幌医科大学附属病院 神経精神科 助教 柏木 智則
札幌医科大学附属病院 神経精神科 助教 石橋 竜太朗
札幌医科大学附属病院 神経精神科 助教 野呂 孝徳
札幌医科大学附属病院 神経精神科 診療医 成田 賢治
札幌医科大学保健医療学部 作業療法学科 教授 池田 望
研究協力者 札幌医科大学附属病院 神経精神科 大学院生 古俣 皓涼
札幌医科大学附属病院 神経精神科 作業療法士 阿部 雅
札幌医科大学 保健管理センター 公認心理師 津山 雄亮
札幌医科大学神経精神医学講座
氏名:石橋 竜太朗 (いしばし りゅうたろう)
電話:011-611-2111内線:35180 (平日:9時00分〜17時00分)
011-611-2111 内線:35240、35250 (夜間、休日、時間外)
Fax:011-644-3041